2019年1月の東京オートサロン、ヨコハマブースには「ADVAN NEOVA」のコンセプトモデルが展示されました。この時点で実質「ADVAN NEOVA AD08R」の後継モデルでしょ、と思わずにはいられない。
「AD08R」の投入は2013年、従って今シーズンで発売から7シーズン目です。他競合に比較しアドバンテージ、魅力も薄れています。それもあってここまでの完成形だし2019年シーズンに登場するのはほぼ間違いないのかな。ところが未だにその動きありません。
ブランドとしての「ADVAN」は、1978年ヨコハマの国内初スポーツブランドとして誕生しました。その後「HF」や「GLOBA」など数々の人気タイヤを生み出して来ました。1995年の「NEOVA」の登場で位置付けはより強固なものになりました。
2003年「ADVAN NEOVA AD07」で第4世代への進化。市販ラジアル最速を目指しモータースポーツで培われたテクノロジーを投入。2009年「ADVAN NEOVA AD08」が満を持して登場。ADVAN最強のストリートタイヤを謳います。
しかしながら、同2009年からプレミアムコンフォート「ADVAN dB」も並列するなど多様性を示します。実は2005年にブランドをグローバルフラッグシップへ拡大、スポーツオンリーではない多角化を図っていたんです。
そして現行「ADVAN NEOVA AD08R」が2013年に登場。「ADVAN NEOVA AD08」をチューニングし進化。ドライバーを満足させる速さと楽しさを訴えます。ADVAN は英語で先進を意味する「Advance」や、優位性を意味する「Advantage」から来ているという。
この間に最大のライバルであるブリヂストンは、2015年に「POTENZA RE11A」から「POTENZA RE-71R」へ最強進化を果たします。サーキット走行などのスポーツドライビングで高性能を発揮するPOTENZA史上最速を謳います。
またこれ以上に進化レベルを爆発させたのが2017年投入のダンロップ「DIREZZA ZⅢ」です。従来品は2014年の「DIREZZA ZⅡ★」、「DIREZZA ZⅡ」の発売から僅か2年で進化。更にはグッドイヤー「EAGLE RS Sport S-SPEC」も待ち受けます。いずれもドライグリップ性能を向上させ、ストリート用としながらもサーキットでのラップタイム短縮に拘ります。
で、既述した「ADVAN NEOVA」のコンセプトモデルに戻ります。特徴的なトレッドパターンは従来を踏襲、しかしながらパターンコンセプトなるものがあって NEO BURNING(ネオ バーニング)、炎のエネルギーが表現されたものを意味するよう。まぁ俗にいうファイヤーパターンの類ですね。
純粋なストレートグルーブを持たず、シーケンシャルラウンドグルーブ(波状グルーブ)を2本刻む。これにより中央部にクネクネとしたリブを配置、センター、サイドには炎をイメージしたような刻みが入ります。
一見従来を踏襲、しかし詳細はかなりの違いを見せることになります。パターンに留まらず構造やコンパウンドも新たな技術が投入されるはず。
コンセプトモデルの公開からもうすぐ1年が経過し、また東京オートサロンがやって来ます。楽しみだ、ここで発表があったらいいな!