タイヤの偏摩耗とは?

 タイヤの偏摩耗(へんまもう)とは、タイヤの一部だけが不均一にすり減ってしまう現象です。正常であればタイヤは全体的に均等に摩耗するはず。偏摩耗が起こると走行性能や安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。

主な偏摩耗の種類と原因

・片べり摩耗

 症状:タイヤの内側または外側だけの片側だけがすり減る。
 原因:アライメント不良(キャンバー角のずれ)、サスペンションの劣化等。

・センター摩耗

 症状:タイヤの中央部分だけがすり減る。
 原因:空気圧が高過ぎる。

・両肩べり摩耗(ショルダー摩耗)

 症状:両端(ショルダー部)がすり減る。
 原因:空気圧が低すぎる。

・局部摩耗(スポット摩耗)

 症状:タイヤ全体はまだ残っているのに、一箇所だけ極端にすり減る。
 原因:急ブレーキや急発進、タイヤのバランス不良など一部に過剰な摩擦が掛かる。

・段減り摩耗(ヒール&トウ摩耗)

 症状:ブロックが段差状にすり減る。タイヤのトレッドに明確な段差ができる。
 原因:足回りの整備不良。タイヤのローテーション不足。不適切な空気圧。

偏摩耗を防ぐには

 偏摩耗を防ぐ(タイヤの摩耗を均等にする)には、定期的なローテーション(5,000kmを目安)と月に一度の適正な空気圧チェックが重要です。また急加速・急ブレーキ等を避け、穏やかな運転を心がけタイヤに急激な負荷をかけないようにすることです。

 タイヤの摩耗状態を定期的に確認し状態を把握することで、偏摩耗を早期に発見し対応出来るようになります。

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