スポーツコンフォートは絞り込まれた製品ラインアップ

 アジアンタイヤにおけるスポーツコンフォートカテゴリー、全体のラインアップこそ少ないものの注目度は高いと受け止めています。興味の高い製品が数多く括られており、スポーツのそれと同様の関心を引き寄せます。

 スポーツコンフォートは、比較的スポーツをベースにした製品が多い印象。得意とするグリップ性能を活かしつつコンフォート性能を加味することで、よりハイレベルな性能が強調されています。

 スポーツ単独での追求はやや見劣り感があるも、背反となるコンフォートが合わさることで相乗効果が示せるかと。ただ課題も。快適性にワンランクレベルアップを欲しています。極上とは言わないまでも、静粛性と乗り心地の向上に更なる期待感を示します

 また絞り込まれたランナップにより個々に興味が向けられているも、そこはやはり絶対数の多さを期待したい。スポーツにとっては不満でも、スポーツコンフォートなら十分のレベルとなる可能性を持っています。

 製品別ではMOMO「TOPRUN M-300」が絶対的な位置を獲得しています。MOMOブランドにおけるスポーツへの期待感もあるでしょう。ただピュアスポーツのような期待をするとトーンダウン。なのでプレミアム・スポーツコンフォートの捉え方がフィットしています。

 NANKANG「NS-25」は2017年登場ながら、いまだ興味の高さを維持します。大径サイズを展開しプレミアムをも謳うその様は、カテゴリーを横断する器用さを印象付けます。

 直近登場したNANKANG「AS-3」はやはり上位へ主張します。それまでの「AS」シリーズよりも更なる高性能化を果たし、スポーツよりもコンフォートに重きが置かれています。製造が台湾となりNANKANGをより色濃く演出しているのも期待されます。

 DAVANTI「DX640」はパッセンジャーカーとSUVへの装着を謳い、UHPへの主張を図ります。リアルレポートで報告している通り、コンフォートよりもスポーツ色を強く感じます。剛性強化を図りスポーツコンフォートの配置はドンピシャです。

 MINERVA「F205」は、左右非対称トレッドパターンを採用し高い排水性と静粛性を謳う製品です。スポーツへの指針を見出せるも物足りない。そこでスポーツコンフォートへの配置でフィット感を強調します。コンフォート性能はかなり上質かと。

 そんなでアジアンタイヤにおけるスポーツコンフォートは、絞り込まれた注目製品が出揃います。それにより満足度の高い、興味を抱く製品群が実現しています。ただ繰り返すけれど絶対数はやはり多い方がいい。その点が課題になるかと。

アジアンスポーツコンフォートタイヤ性能比較 スポーツをベースにした特性
スポーツコンフォートカテゴリーは、スポーツの絶対的なグリップ性能には及ばないまでも、程よい快適性を備えることで性能両立を果たします…
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