スポーツコンフォートの課題は絶対的なボリューム不足

 スポーツコンフォートは、スポーツをベースにしたタイプとコンフォートをベースにしたタイプに分けられます。双方で長所と短所が混在するも、相反性能を高次元で併せ持つオールラウンド性の高さが特徴です。

 それでもどちらかと言えば、スポーツに括るしかもストリートのイメージが強いかと。そう実は、ストリートスポーツはかつてスポーツコンフォートにラインアップしていた製品をスイッチしたもの多数。スポーツにおける細分化、囲い込みを打ち立てたことでスポーツコンフォートからステップアップして来た訳です。

 その結果、スポーツコンフォートは絶対的なラインアップ数が縮小し、カテゴリーとしての魅力は半減してしまいました。全体の活性化に寂しい状況です。これ弊害と呼ぶべきか、それともスポーツへの恩恵とするべきかは難しい。

 ただ全体のバランスを考量するとスポーツコンフォートのボリュームダウンはウエルカムにはなりません。その点だけに固執するとマイナスと捉えるべき。でも‥

 現在のランアップ数は6つです。その内コンチネンタルが3つを占め、他は厳しい見方をすれば嘗ての勢いを失ったモノになる。従いターゲット車種の具体性が見出せない展開に低迷しています。

 そうそう、低迷と受け止めているけれど、興味のバロメーターとしているコンテンツランキングは「性能比較コンテンツ」で6位を獲得。これだけなら人気コンテンツとして受けとめられますが、何故にどうしてこの位置を得ているのかは不明です。正直疑問符が3つ付く。

 さて、課題はボリューム不足だけれど改善には迷いが大きいです。解決を図るには定着したストリートスポーツから再度のスイッチ、もしくはコンフォートからの無理強い転化しかありません。しかしながら実現を果たせば今度はスポーツもしくはコンフォートに犠牲を払います。

 いずれにしても、いい塩梅は非常に難しい。あちらを立てればこちらが立たぬ。ということで、ここは問題把握に留め具体的動きは留めようと思います。

スポーツコンフォートタイヤ性能比較 相反性能を併せ持つオールラウンド
スポーツコンフォートタイヤは、基本設計によりスポーツ(運動性能)をベースにしたタイプと、コンフォート(快適性)をベースにしたタイプ…
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