タイヤの汚れ落としは水洗いを基本とします。泥や砂を落とすだけでも結構きれいになります。専用ブラシや柔らかめのブラシを使って、側面や溝に溜まった汚れをしっかり落とします。高圧洗浄機があるとより効果的です。
ツヤを出し新品のような黒々とした光沢を与えたいならタイヤワックスが有効です。定期的にやることで寿命を延ばしたり、クルマ全体の見た目をきれいに保つのに役立ちます。但し注意も必要です。
水洗いから
まず水を掛けて泥や砂など大きな汚れを落とします。タイヤ専用のブラシ(ナイロン製のブラシ)を使って、ゴムの溝に入った汚れをゴシゴシ。ブラシは硬すぎないものを使いましょう。金属ブラシはNGです。水だけでも意外と落ちます。ぬるま湯を使えばよりいいかと。ホコリ・泥・古いワックスくらいならこれで十分です。
もしどうしても洗剤を使いたいのなら、中性洗剤を選びましょう。アルカリ性や酸性のモノは、ゴム表面の保護膜や可塑剤を溶かす可能性があります。結果としてひび割れや白化、硬化の原因にもなります。
その後は乾燥させましょう。タオルで拭き上げて直射日光の当たらない場所で乾かします。水洗い後にそのまま放っておくと水ジミができたり、ワックスを塗るとムラになることもあります。これを防ぐ為に完全乾燥が理想です。
タイヤワックス
ツヤを出し新品のような黒々とした光沢を与えたいのなら、ケアグッズであるタイヤワックスがあります。水性と油性の2種類があり、特色がそれぞれ異なります。
・水性
水性は油性に比べると、仕上がりが自然でタイヤにやさしいのが特徴です。ギラギラしすぎず、しっとりとした黒さが見られます。深みのあるツヤ、タイヤのひび割れや色あせを防ぎ、ゴムの変質・劣化を軽減させます。タイヤへのダメージが少ない性質と言えるでしょう。
・油性
その特徴は何と言っても強力なツヤ・光沢です。また耐久性が高く、一度塗ったらツヤが長持ちするモノが多いかと。一方で含まれる石油系溶剤は、ゴムに浸透すると内部の可塑剤(柔軟性を保つ成分)を溶かしてしまうことがあります。結果としてタイヤがカサカサ・硬化しひび割れの原因になることがあります。ゴムの変質・劣化に影響を与えるケースがあると言うことです。
いつもピカピカにしたい!と頻繁に塗ると、ゴムがオーバーコーティング状態になって劣化が早まることもあります。などいずれも注意が必要です。
まとめると水洗いでも十分綺麗になります。更なる効果を期待するなら水性のタイヤワックスを使用します。この時タイヤ側面(サイドウォール)のみに使用しトレッド面に塗らないようにします。ワックスはツルツルにする性質があります。トレッドに塗ってしまうと、グリップ力が落ちてブレーキの効きが悪くなることも。大変危険です。