住友ゴムは、米国グッドイヤーより、欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤのダンロップ商標権等を取得することについて、譲渡契約を締結したという。取得額は日本円で826億円です。
今回の商標権取得により、一部の地域や商材を除き同社がグローバルにダンロップブランドでタイヤ事業の展開が可能となります。ほぼ全世界でダンロップブランドを使用できるようになりました。
住友ゴムと米国グッドイヤーがアライアンス契約および合弁事業を解消したのは2015年です。これによりダンロップブランド使用の線引きはこうなりました。
【住友ゴム】
・日本の市販・新車用タイヤ
・北米(カナダ・メキシコ含む)の日系自動車メーカー向け新車用タイヤと2輪用タイヤ全般
・ロシア・CIS諸国、トルコを含む中近東およびアフリカ諸国等の33カ国
【グッドイヤー】
・北米(カナダ・メキシコ含む)の市販タイヤ、非日系自動車メーカー向け新車用タイヤ
・欧州諸国の市販・新車用タイヤ
住友ゴムはファルケンなどを重要ブランドに格上げし、ダンロップブランドを使用出来ない地域で展開してきました。しかし、今後は住友ゴムの主導によるダンロップブランドの展開が可能になる訳で、世界的なシェア争いの構図も変わるかと。
気になるのはファルケンの扱いです。近年国内では縮小が進み、グローバルでも役割の低下が見られるのか。どうなるファルケン。