アジアンタイヤのコンフォートカテゴリー、プレミアムの極上さには及ばない。またスポーツに比較すれば地味。しかしながら、バランスに長けた性能、何より圧倒的なラインアップ数の存在でアジアンタイヤの代表的なカテゴリーに成長しています。
アジアンタイヤには、メジャーのような極上の快適性を追求するプレミアムコンフォートを設定していません。快適性の追求が最上級とされ、その他のバランス性能も標準以上のハイレベルを実現します。正直アジアンタイヤでは厳しいと判断した結果です。
それでもアジアンコンフォートの進化は目を見張るものがあり、将来的に既存レベルでは飽き足らない、そうプレミアムコンフォートの設置が必要となることを切望します。
そんなカテゴリーの実情なので、括られる製品群の性能は幅広いです。いわゆるピンキリだと言えるでしょう。
ピンとなる高性能の代表として挙げられるのはNITTO「NT830plus」です。コンパウンドの大幅な進化によって静粛性と低燃費の両立を果たしてます。メジャーにおいてもプレミアム相当の性能を有します。
またZEETEX「HP6000 ECO」も注目しています。一見ではアジアンタイヤにおけるスポーツかと‥ でも縦横に繊細なグルーブを刻むことから、静粛性と快適性を強く印象付けています。この追及が的を射た捉え方になると思います。
MINERVA「F209」は既に認知向上となっています。スタンダード寄りなのでピンキリのキリになるのでは‥ という考え方もあるかと。ただ4本の縦溝を持つトレッドパターンは非常にまとまりがあり、ウェットでの安定は勿論のこと快適性においても相応の満足が得られそう。これをスタンダードに埋もれさせておくのは勿体ない。
最後はMAXTREK「MAXIMUS M1」です。製品主張はコンフォートにおいて高性能を謳います。しかし正直そのレベル、プレミアムには遠いかと。それでも静粛性、乗り心地、更には寿命まで標準以上の性能を強調。ここに高い可能性を見出します
既述、プレンミアムへのレベルアップに触れましたが、価格との兼ね合いを検討しなければなりません。価格上昇で追及レベルを高く求めることはアジアンタイヤとして魅力が半減する、と考えますので。