タイヤのパンクとバーストは、双方ともタイヤトラブルを指しますが、その原因や状況には違いがあります。
パンクはタイヤに穴が開いて空気が抜けること。徐々に空気を失い、振動やクルマの挙動変化などを感じることに。結果、修理するか交換する必要があります。一方バーストは破裂すること。走行中の激しい発熱や外部からの衝撃で傷がつくことによって、構造が耐え切れずに破裂することです。
いずれもクルマの走行前に空気圧、亀裂や損傷の有無をしっかりチェック。何か異常がある時は、そのままで乗ることは避け適切な対処が最優先です。
パンク・バーストとは?
パンク
パンクは、釘やガラスの破片など鋭利で小さなモノがタイヤに刺さり、空気が徐々に漏れていくことが一般的。そうすると振動や挙動変化などを感じることに。
またリムとビード間・バルブからのエア漏れなどによっても徐々に空気が抜けていくことがあります。この状態はスローパンクチャーと呼ばれます。更にタイヤを構成するカーカスコードが切れて空気が抜けてしまう状態もあり、これはコード切れと呼ばれます。
バースト
バーストは、タイヤ内部の空気圧が異常に高くなり、また外部からの激しい衝撃による傷つきなどによって、その構造が耐え切れずに破裂することです。空気圧不足や劣化なども原因となります。
空気圧不足ではスタンディングウェーブを誘発、高速走行の連続では異常発熱などを招くケースもありますので、適正空気圧の維持は重要です。
バーストは突然発生し機能しなくなるため、重大な事故になる可能性があります。高速走行中に発生するケースが多く大変危険です。
猛暑による影響は非常に高い!!
近年の猛暑によるタイヤへの影響は非常に高いです。路面の摩擦による熱は最大化、温度はさらに上昇します。ゴムは熱の影響を受けやすく、劣化の原因にもなります。その結果、バーストの危険性が高まります。
暑さよるダメージは、様々な要因によって引き起こされます。走行では摩擦を生じ表面が加熱されます。特に高速道路や長距離走行の際に顕著。寿命が短くなり、安全性を損なう原因となります。
タイヤがクルマを支える際、重さが過剰になると著しく加熱される可能性があります。このような状況では摩耗が促進され寿命に影響します。
適切な空気圧に保たれていない場合、例えば空気圧過多(オーバーインフレーション)では中央部の摩耗が激しくなる。一方空気圧過少(アンダーインフレーション)ではサイドに影響し劣化しやすくなります。
いずれも最悪はバーストを引き起こす可能性がありますので、厳しい暑さから防ぐためにも注意が必要です。
定期的にチェックし適正な空気圧を保つ
劣化を早めるような運転を避ける
摩耗状態を確認しそれが激しい場合は交換する
可能な限り日陰に保管し直射日光が当たらないようにする
暑さによるダメージは、寿命を短縮し事故の原因にもなります。健康状態を常にチェックし、適切なメンテナンスをすることで安全性を保つことができます。
もしパンク・バーストが起きたら? また違和感を感じたら?
重要な点として、パンクやバーストが発生した場合は、速やかに安全な場所に停車してタイヤを確認することが必要です。状況に応じてロードサービスを呼びましょう。スペアに交換できる場合は、安全対策を講じながら行いましょう。その後、修理や交換を依頼することが重要です。
パンクは一般的に修理が可能であり、予防策として定期的な点検と適切な空気圧の維持が挙げられます。バーストを防ぐには、摩耗やダメージがある場合は交換、適切な空気圧の維持などが重要です。
高速道路を継続走行する場合、クルマとタイヤをクールダウンさせる目的の為に2時間に1回休憩、ドライバーの休息も兼ねますね。