いきなりの激しい雪で徐々に積もり始めている。スタッドレスタイヤは履いていない。なら即チェーン装着が必要? しかし、周りには雪が無い、道路は僅かに湿っているのみ。スキー場はまだ先だし‥ この先どのタイミングでチェーンを装着する? 判断は意外と難しい。
安全を第一に考えれば早期の装着が理想、と言われます。しかし、その早期が中々判断出来ません。だから迷う人も多い。ここではそのタイミングを確認しようと思います。
装着タイミングの判断に一例を!
分かり易いよう一例を。これから雪国へ向かう、まぁスキーでも温泉でも何でもいいです。想像しよう。自宅を出る時はいい天気。これから向かう雪国は天気が一変することなど全く想像出来ません。
高速走行を続け1時間半以上経過、SAで休憩だ。遠くの山は雪景色、でもこのあたりまだ雪はないっすね。そこに入って来たクルマ、何だか酷く汚れている。そして屋根には雪が。ああこの先は雪なんだ、と思う。
さて用も足したし出発です。暫く走ると外はどんより曇りやや怪しい雰囲気。そして少しずつ雪が。ならここで装着か? 道路状況はどうだろう、まずその確認を。ドライから少しウェットに変わり始めている程度。景色が雪に覆われる状況にはありません。ならまだ先でいいかな。
徐々に雪が激しくなってきた。でも対向車はチェーンを装着している気配がありません。まだ大丈夫では、でも一旦ここで考えたい。雪国ならスタッドレスタイヤ装着が常。それに最近は非降雪地域でも推奨されていますから。ん・・どうしよう?
トラックや観光バスなどもチェックの対象としたらいい。もし1台でもチェーン装着で通過したらここは早期のタイミングと判断出来そう。そして路面がシャーベットに近い、更にはウェットながら外気温が5℃以下位からは注意したい。景色が一気に冬、路面真っ白ではもうヤバイです!
但し、一般に高速なら規制は事前に電光掲示板に表示されます。この先「スベリ止必要」や「冬用タイヤ規制」、「チェーン規制」などが見られたら装着のタイミングを示すことになります。見逃さないようにしたい。
装着は大変危険なので決して路肩では行わないように。最寄のチェーン着脱場、PA、SAなど決まった場所で行いましょう。
そして帰り、対向車がチェーンを付け始めたらこちらは外すタイミングです。雪の無いドライ路面を長く使用するとチェーン切れを起こす可能性があります。外すタイミングも重要。この際も作業は路肩で絶対行わないようにしましょう。