クルマは近年、一部高級車や輸入車にはパンクしても一定距離を走行出来るランフラットタイヤ、またパンク修理キットを搭載しスペアレスで軽量化やスペース効率の確保を狙う車種が増えつつあります。
スペアとなるテンパータイヤを搭載するのは少数派となってしまいました。しかし、パンク等のトラブルの場合には応急用であってもスペアタイヤの方が安心感増すはずです。
最近のスペアタイヤの扱い
最近はより収納性アップやクルマのデザイン構造、軽量化などからスペア(テンパータイヤ)を搭載していない車種が多数に。これらはランフラットの装着や、パンク修理キット搭載などで非常時に備えます。
しかしながらランフラットは、乗り心地の面や何と言っても高価なことでまだ多くの車種への採用は見送られています。
またパンク修理キットは使用期限があってイザという時に期限切れで使えないことや、一旦使うとタイヤの再利用が出来難くなる。またパンク穴が大きかったり修理の効かないサイドでは応急処置が完了しないなど、マイナス要因を含んでいます
従ってイザという時の緊急用であっても、テンパータイヤを積んでいるのが安心と信じています。ここでは少数派になってしまったけれどテンパータイヤについて触れておきたい。
テンパータイヤの構造
テンパータイヤはテンポラリータイヤとも言われます。テンポラリーは「一時的な」という意味。従って緊急用なのでなるべく早く正規品と交換する必要があります。
通常のタイヤはゴム(サイドウォール)と空気圧によってクルマを支える構造ですが、テンパーはゴム(サイドウォール)への期待は低く空気圧メインで支えます。また極端に幅が狭い特殊な形状をしています。
例えば標準サイズが215/45R17に対して、積載されているテンパーはT135/80D16です。空気圧は標準が前輪240kPa、後輪230kPaに対して、テンパーは420kPaとなり約2倍です。
定期点検
いつ使用するか分からない緊急用ながらその時に使えないのでは大変です。なので定期的な空気圧点検は必要です。メインのように月に1度とは言いませんが、必要な時にいつでも利用出来ることを想定しておかなければなりません。
因みに私は1年間ほったらかし、そしたら空気圧が規定420kPaから70kpa減り350kpaまで低下していました。
既説したようにテンパータイヤはメインと比較して約2倍近くもの空気圧設定になっています。メーカー指針として運転席のドア後ろ側下か、センターピラーの下に貼ってあるラベルで確認出来ます。
今回の点検ではメーカー指針420kPaに対して少し多めの430kPaで充填。これで当分はOKかな。使うことが全く無ければそれが一番いい。でも非常時に備えれば定期的な点検は必ずしておきたいものです。
まとめ
パンク修理キットに対しテンパータイヤのほうが安心感は高いと思っています。どんな状況のパンクであっても空気圧が保たれた分、確実性は上だと。でも正直いまのタイヤはそうそうパンクしないのでは?
そうかもしれません。でもたまたま、本当にたまたまパンクしたら、絶対しないという保証は無いはず。これに遭遇した時、とっても面倒なトラブルであることは間違いない。ならトラブルへの対処に出来るだけ確実性が高い方を選びたいと思います。
まぁ、スペアとなるテンパータイヤを搭載していること前提ですが‥