当サイトで紹介しているNANKANGのスタッドレスタイヤ、2020-2021年シーズンは新たな「AW-1」がオートウェイ限定で発売になりました。国内専用の位置付けを強固なものにしています。幸い体感の機会に恵まれ、性能レポートの報告は現在5回まで行っています。
一方、昨シーズン国内へ登場した「WS-1」は、前年2018-2019年シーズンにグローバルに登場。国内へは1シーズン遅れ、しかもオートウェイで扱いなしという稀な展開で投入されました。
「WS-1」の主張から当初は「ESSN-1」の後継でしょ、という認識。従ってNANKANGスタッドレスタイヤもいよいよ次の段階へ到達、真価が問われることになるのかな‥と。
世界シェアや先進技術で先行するKENDA、そしてhankook、KUMHOには正直開きがあります。しかしながら国内ではNANKANGが優位性を示すことから、「ESSN-1」のボリュームは伸びていたはず。そこに投入された「WS-1」だし必然的に期待が高まりました。
9月には製品紹介動画がYouTubeにアップ、国内向けとして日本語対応。その他広告もネット中心に見られるようになりました。いずれもメーカーとしてのNANKANG主導。国内における変革、とは大げさだけれど扱いが従来とは異なる点(オートウェイが関わらない)に着目!
NANKANG製品はオートウェイが国内販売で中心的な役割を果たして来ました。導入製品はほぼグローバルに沿った展開を実現、新製品さえタイミングが僅かに遅れるのみで投入を実現。ところが「WS-1」に関してはこの流れが途切れる。
これにより国内動向変革の予兆では、そう受け取りました。NANKANGも新たな道筋を探っている。要は独自展開に舵を切る、NANKANGジャパンの可能性を模索中、その表れと感じた次第です。
NANKANGにとっても国内クルマメーカーへの新車装着は実現したい。その為にもNANKANGジャパンの必要性を考えているはずでしょ。
ところが既述の「AW-1」投入で状況は一変。オートウェイとNANKANGのコラボは続く! と捉えています。裏付けを取る為のルートが無い訳じゃありません。しかしそこは既存形態を維持すべき、という考えに固執しており敢えて踏み込むことを控えています。
「WS-1」は今シーズンも販売は継続、ただ昨シーズンに比較し明らかに露出は萎む。なら最新「AW-1」が圧倒か、と言えばそれもどうかと。初期サイズが限定的だし、当サイトのレポートも肝心の氷雪性能が未体感。諸々完結するには時間を要すでしょ、従って絶対的優位性を示すレベルにはまだ到達していないと思います。
ただ国内でNANKANGスタッドレスタイヤのフラッグシップは「AW-1」へ移行、これは間違いないかと。‥2022年後編に続く!